理系ブロガーSの挑戦

化学系博士卒ブロガーの経験と考えをまとめたブログ

実験数は少なくていい

今回は、これまでの経験を基に

実験数について考えてみました。

 

化学の合成系の視点ですが、

私としては実験数は少なくて

済むなら、当然少ない方がいい

と思っています。

 

多くの人は大学の研究室で初めて

本格的な実験をスタートします。

その際、一定数の人は、とにかく

実験を多くこなそうと努力します。

初めは実験に慣れるためや、

ペース配分を学ぶために

ある程度実験を多くこなすのも

ありかもしれません。

ただし、実験数が多いことが

正義とは考えない方がいいです。

基本的には、無駄な実験を無くし、

いかに少ない労力で効率的に

目的を達成できるかが最重要です。

 

特に最初の頃は、論文や賞と

いった具体的な結果が無い分、

実験数自体に意味を見出しがち

な気がします。

結果が無いときほど、

仕事量を増やさなきゃ、

という思考になると思います。

 

ただ私の経験上、実験数の多さに

特化している人で、長いスパンで

成功している人はあまり見たこと

がありません。

実験数に負荷をかけ過ぎている

人はやはり短期的で持続しません。

この場合の短期というのが、

学士・修士・博士・それ以降かは

人によりますが。

 

実験数が多いのは、努力アピール

や場合によっては評価アップに

繋がりますが、周りの人にも

余計なプレッシャーや負担を

与えてしまう場合もあります。

 

ここまでいろいろ書きましたが、

ペース配分は最終的に人それぞれ

で最適化されるとは思うので、

最初は、実験を多くこなすのも

ありかもしれないとも思います。

 

ですが、やはり楽したいと

いうのが本音だと思います。