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学振特別研究員(DC1)の概要〜博士進学したい学生向けに解説!〜

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学部・修士の学生で、勉強や研究が面白くて、博士後期課程への進学に興味を持つ方は多いです。

しかし、博士進学するとなると、お金の心配が出てくると思います。

そんな方にオススメなのが、「学振(がくしん)特別研究員」という制度です。

学振特別研究員に採用されると、収入を得ながら博士課程の研究生活を過ごすことができます。

この記事では、学振がよく分からないという方向けに、学振経験者の私が、学振の概要を解説します。

5分くらいで読めて、学振に対する理解が深まりますので、ぜひお読みください!

 

学振特別研究員とは

「学振(がくしん)」とは「日本学術振興会(にほんがくじゅつしんこうかい)」の略称で、学術の振興を目的として、研究者の活動を支援する機関のことです。

「学振特別研究員」は学振が創設した制度で、優れた若手研究者を養成・確保するために、研究奨励金を支給する制度になります。

学振特別研究員には、博士後期課程進学予定の修士2年生が応募できる「DC1」と、博士後期課程に在学中の方が応募できる「DC2」の2種類があります。

(他にも博士の学位取得者向けのPDもありますが、今回は略。)

 

学振に採用されるメリット

  • 月20万円の生活費(返済なし)+年100万円前後の研究費が手に入る。
  • 研究者の登竜門的な位置付け(採用率:約20%)で、箔が付く(履歴書にも書ける!)。
  • 学振研究員のみが応募できる集まりや会議に参加できる。

 

選考の流れ

学振特別研究員は、書面審査のみで採用されるパターンと、書面審査+合議審査で採用されるパターンがあります。

2022年の選考予定は以下です。(詳しくは学振のサイト参照)

  • 2月上旬:募集要項公表
  • 4月〜6月上旬:申請受付
  • 7月〜8月:第1次選考(書面審査)
  • 10月:第1次選考結果開示 (ここで合格なら、書面審査のみで採用)
  • 10月〜12月:第2次選考(書面審査+合議審査)
  • 〜1月上旬:第2次選考結果開示

❇︎令和4年(2020年)から、 第2次選考はこれまでの「面接審査」から申請書による「書面審査+合議審査」に変更となりました。

 

まとめ

この記事では、学振特別研究員(DC1)の基礎知識や採用されるメリット、選考の流れについて解説しました。

学振特別研究員は、金銭的な助けになる非常に良い制度ですので、博士進学を希望する学生の方はぜひ挑戦してみてください!

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