理系ブロガーSの挑戦

化学系博士卒ブロガーの経験と考えをまとめたブログ

修士就職希望者の方が研究成果が出る理由

大学の研究室にいる方で、

タイトルのような感覚がある方はいますか?

 

理系学生の進路は、

学部→修士→就職 or 学部→修士→博士→就職

の2パターンが多いと思います。

 

修士課程の方で、博士進学希望者よりも、

就職希望者の方が、修士段階での研究成果が多い、

というのは、私の中では結構あるあるなのですが、

いかがでしょうか?

 

今回は、修士就職希望者の方が、

研究成果が出る理由について考えてみました。

 

(1) 時間管理

修士後に就職を希望する人の方が、時間管理しやすいと思います。

修士課程就職の方は、研究期間が短く、終わりが見えやすい分、

集中力を持続しやすいです。

また、就活に意識を向けている分、客観的に視野を広く持てて、

時間管理も効率が良くなるように考える傾向があると思います。

 

(2) メンタル面

修士後就職の方は、研究成果がそれほどでなくてもいい分、

ある意味リラックスして、進められると思います。

対して、博士進学の方は、研究成果を出さなければいけない、

というプレッシャーがある方も多いと思います。

余裕がある人の方が、案外物事はうまくいくものなので、

修士就職者の方が研究成果が出やすいかもしれません。

 

(3) 仕事量

博士進学希望者の方が、仕事が多く割り当てられる場合、

研究に時間を割きにくくなる可能性があると思います。

 

(4) 性格

性格は個人にもよりますが、

自分の力でしっかり考えて実験をこなす職人的な人よりも、

人に頼って協力を上手く仰げる人の方が、

短いスパンでは、成果はでやすいのかなと思います。

 

いろいろ書きましたが、博士卒の私としては、

博士進学希望者には、うまく成果を上げてほしいと思いますし、

それが可能な研究室はいい研究室だと思います。