理系ブロガーSの挑戦

化学系博士卒ブロガーの経験と考えをまとめたブログ

私が教科書を捨てた日

理系研究者の部屋には、
教科書や専門書が山積みに
なっているイメージがあるかも
しれませんが、
必ずしもそうではありません。


実際の研究を始めると、
教科書や専門書は意外と必要
なくなります。

大学の学部生までは、
正しい知識を網羅的に学習する
ことが重要ですが、
実際の研究では網羅的な知識は
広すぎて、そのほとんどが実際に
使うことのない知識となります。

私も学部生までは、大量の教科書や
専門書、ノートを所有していました。
そういった書籍をほぼ全て捨てたのは
博士課程2年くらいの頃です。
今となっては、専門書は手元に2,3冊
くらいしかありません。
(それも読むことはありません)

専門書を捨てる理由ですが、
・内容が頭に入っているので本が不要
・専門書が実戦向きでない
・ほとんどが使えない知識だけのもの
・専門書は所詮過去の勉強用資料
・物理的にかさばる
といった感じです。

書籍は物理的にも気持ち的にも
重いもので、これらを捨て去ることで、
身軽になり、前に進むことができる
気がします。

ところで、
ある海外の有名な教授のオフィスには、
本がないそうです。

”学んだ後に本を捨てることの大切さ”


その本質は、
”捨てる勇気と人まねをしない
自分の
挑戦への自信と気概”

とのことです。

いい考え方だな、と思いました。