理系ブロガーSの挑戦

化学系博士卒ブロガーの経験と考えをまとめたブログ

「後医は名医」という言葉

後医は名医」ということわざ

をご存知でしょうか?

 

後医は名医」とは、

患者を最初に診た医師(前医)より、

後から診た医師(後医)の方がより

正確な診断・治療ができるため

名医に見えてしまう、

という意味のことわざです。

 

生きているうちに必ず病院に

お世話になる機会はあるので、

病院に関する本を勉強している

ときに見つけた言葉です。

 

このことわざを知って、

なるほどな、と思いました。

 

子供の頃、治療を受けた際に、

1回目の医者は薬をくれず、

症状が悪化して、

2回目の医者は薬をくれたため、

2回目の医者の方がいい医者

だと感じたことがありました。

しかし、2回目の方が、

1回目の診察の情報に加えて

悪化した症状を見れるので、

診察と治療はしやすかったと

思います。

 

これは医者に限らず、後から

であれば何とでも言えるという

意味では、他の分野でも通じる

言葉だと思います。

 

例えば、研究実験などでも

後からみると、こうしておけば

よかったと言えることは

けっこう多くあります。

しかし、最初の段階においては、

分からないなりにやってみる

しかないことも多くあり、

始め出すエネルギーや気力が

重要な面もあります。

 

やることの手間や労力にも

よりますが、どこまでを想定して

どこから分からないなりに進める

かはバランス感覚が重要です。

想定・計画にも時間と労力が

かかりますから。

 

少し話は逸れましたが、

この言葉を知った上で治療を

受けると、医者に対する考え方

が少しは変わるかな、

と思いました。