理系ブロガーSの挑戦

化学系博士卒ブロガーの経験と考えをまとめたブログ

理系を選択した理由

今回は、私が理系を選択した理由について思い出してみました。

 

 そもそも文系と理系が初めて分かれたのは高校の時だったと思います。

まず、親が理系だったこととか、理科系の自由研究などが好きだったことが挙げられます。

その頃は、研究とかはよく分かっていなかったのですが、何となく新しいものを発明することにロマンを感じていたのだと思います。

(バックトゥザフューチャーも好きだったので)

 

今思うと、文系でも理系でも、何らかの問題を解決するソリューションを作って、利益を得るという点では共通することがあるため、どちらでなければならないというものではありませんが、子供の頃は圧倒的に理系寄りな考えでした。

 

化学分野に進んだきっかけは大学受験の頃にあります。

実は、高校では化学より物理の方が面白いと感じていました。

というのも、物理系の方が数式で理詰めで解いていけるため、答えがより明確だと感じたからです。

入試も化学でなく物理を選択しました。化学系で物理選択は結構珍しかったと思います。しかも、その年の物理が難しくて、危なかったことが記憶に残っています。

 

高校の化学は、暗記色が強い感じがして、正直あまり面白いとは感じませんでした。

(大学以降は原理理解まで進むため、興味は増したのですが)

しかし、当時の私は、数式処理ではトップ層になるのは難しいと感じて、経験で補えるイメージの強かった化学系を選択しました。

 

あまりポジティブな選び方ではありませんでしたが、この選択はあながち間違っていなかったと思っています。

大学の化学は、原理や深い考え方を学べるため、特に学部生の頃は、強い興味を持って講義を受けることができました。

今思い返しても不思議なくらいのモチベーションがあったことを覚えています。

 

ただ、今となってみると、大学の物理や数学は難しいだろうとは思いますが、高校の頃とは考え方や難しさのベクトルが異なるのではないかと思っています。

高校の勉強と、大学の勉強・研究ではおそらく性質が異なり、向き不向きがあるように思います。

また、汎用性などを考えると、情報系などもありだったかも、と思います。

 

化学は才能よりも努力が大事だと思っていて、自分が行っている研究に関しては誰でもが、その分野のトップになれるというのは、魅力だと思います。

 

最終的には、選んだ方で成功させればいいだけで、必要性やその時々の気持ちに応じて、やることも臨機応変に変えてよい、ということだと思います。