理系ブロガーSの挑戦

化学系博士卒ブロガーの経験と考えをまとめたブログ

実験系か理論・計算系か

今回は、研究分野の選び方で、

実験系と理論・計算系の観点から考えてみます。

 

今回は私の解釈上、以下のように考えます。

実験系とは

現実世界で実際に手を動かして、

実験を行う分野のことです。

実際の系では、理論値からのズレもあり、

実際の感触なども重要になります。

 

理論・計算系とは

例えば、コンピュータ上で計算したり、

シミュレーションしたりする分野のことです。

シミュレーションでもコンピュータ上での

実験はありますが、今回の意味とは異なります。

 

この2分野は、それぞれ独立した場合もあれば、

協力して進める場合もあります。

 

私のいる分野では、実験系の人が割合としては

多い気がしており、私も実験系です。

実験系でも簡単な計算やシミュレーションは

自分ですることもあります。

研究分野を選ぶ段階で、コンピュータに強かったり、

興味を持っている人以外は、

実験系を選びがちな気がします。

私も研究室を選ぶ段階では計算系への興味が弱く

実験系に迷うことなく進んだのですが、

最近は理論系も興味を持っています。

理論系の方が難しいイメージはありますが

その分、専門性としては強くなると思います。

実験系の人からするとシミュレーションは、

ユーザーとして少しは使えても、

深くまで立ち入ることが難しい印象です。

逆もまた然りかもしれませんが。

実験系の人は簡単な計算やシミュレーションは

行うことがあっても、計算系の人が実際の実験を

する機会は少ないイメージもあります。

実験系は実際に実験する難しさもありますが、

全体としては分かりやすくイメージしやすい

気はします。

 

最近は、機械学習なども流行っており、

コンピュータを使ったモデル化なども

取り入れていく必要はありそうです。

機械学習は使い勝手のいい分野もありますが、

実験値のブレや実際のパラメータの多さ、

学習・導入コストの観点から、まだまだ

難しい分野も多そうです。

 

私もこれから勉強していこうと思います。