理系ブロガーSの挑戦

化学系博士卒ブロガーの経験と考えをまとめたブログ

勉強・研究法の変化

今回は、小・中・高・大学・会社における

勉強法や研究法の違いについて、私のイメージをまとめました。

 

(1) 小・中学校

基礎的な内容が多く、短期間で満点を取る勉強法が通用します。

(地域や学校にも寄りますが)

今後の基礎になるため重要な内容です。

 

(2) 高校

勉強内容の量が増え、難易度が一気に上がるため、

満点は難しく(無理)、勉強効率や長期計画性が重要になります。

大学受験レベルだと半分取れればいいレベルの問題が出るため、

部分点や捨て問の概念が出てきます。

小中学校で、短期間で満点を取る勉強法に慣れている人は、

切り替える必要があると思います。

完璧主義の人より、妥協するところは妥協しても、

客観的に効率よく進められる人の方が有利な気がします。

また、文理や科目選択など、少し分岐ルートが出てきます。

理系科目は本格的な数式処理が始まります。

 

(3) 大学の学部生

原理や真理を追究する勉強法に変わります。

高校までで勉強していた内容でも、

原理理解まで深められるようになります。

専門性が分岐するため、選択の自由さがあり、

特定分野に強い人が活躍できるようになります。

分野にも寄りますが個人的には、

高校までに比べて勉強のハードルが下がり、

モチベーションは上がる気がします。

高校って大変だったんだな、と感じます。

 

(4) 大学の研究室

学部生までと異なり、明確な答えが用意されていない

研究に取り組んでいきます。

必要な論文を効率よく探す検索能力や、

複数のデータから法則性を見出す力が必要です。

特に実験では、作業的な内容も増えるため、

時間・体力・精神力・マンパワー等を考慮した、

効率的な進め方が重要になります。

学部までの勉強が意外と役に立たない

と感じることが出てきますが、

いろいろな面で実は役に立っています。

ポイントは、明確な答えが無い中で、

実験結果や文献、人の意見等から総合的に判断して、

効率よく選択肢を絞り込んで最適化し、

選択したものをやり抜く根気と集中力が必要

ということです。

 

(5) 会社

勉強中。

同分野であれば、大学と似たところも多いです。

しかし、世に出す商品を開発する研究は、

大学の論文作成とも違う観点が必要です。

 

以上です。

個人的には、勉強に関しては、

やはり大学受験が一番大変な気がしますね。

そこから先は、割と自由です!