今回は「確率とか統計的な考え方」というテーマで、書いていこうと思います。
いきなりですが、統計・確率って不思議な学問だと思いませんか?
私は専門ではありませんが、一つ一つの事象だけを見ると規則性のないランダムなものに見えても、母数が増えるにつれて、ある法則性が表れて結果が収束し、数学的に取り扱えるようになるというイメージがあります。
数式で扱えそうにない不確定なものを、数学的に処理しているという点が、すごく不思議に感じます。
ただ今回は、特に数学の話を書きたいわけではなく、日常において確率や期待値的な考え方をするようになったというお話です。
例えば私は、昔は何か目標に向かって練習や勉強をして、その本番にうまくいかない、あるいは失敗することへの不安がとてもありました。
目標というのは、学校のテストや研究などいろいろあったと思います。
昔は、努力に対する結果の不確定さを受け入れることが難しかったです。
そこで私は、そういった不確定さを、確率的に考えて受け入れるようにしました。
例えば、ある練習をどのくらいしたら、成功する確率が上がって、成功:失敗=何対何になるというイメージです。
そう考えると、練習をすると成功確率が上がりますが、失敗する確率もゼロではないため、本番でも当然失敗する可能性があると納得できそう(?)です。
本番が1回だけの場合は、その成否でしか判断できませんが、もし複数回繰り返せるとすると、練習した分の成功確率の上昇が確実に表れると考えられます。
これを研究で考えてみますと、しっかり真面目に研究を進めている(つもりの)人Aさんとあまり真面目にやっていない(ように見える)人Bさんがいたとします。
そこでBさんが運よく(?)当たりを引いて、Aさんよりも早く成果を上げた場合に、Aさんからすると理不尽さを感じてしまうかもしれません。
しかし、これも確率的な考え方をしますと、もし本当にAさんが正しい方法で進められているならば、長期的なスパンで見れば、Aさんの方が成果が多い方に収束していくはずです。
(実際にはいろいろなファクターがあるため、そう簡単なものではないでしょうが)
今回の話は、こういう考え方もあるよ、というくらいで参考にしていただければ幸いです。
以上、「確率的な考え方で不確定さを受け入れる話」でした。