理系ブロガーSの挑戦

化学系博士卒ブロガーの経験と考えをまとめたブログ

研究「非」優先主義

今回は、私が思う「研究”非”優先主義」について書いていきます。

 

まず、このタイトルを見て、

研究者は研究を優先しないといけないのでは?

と思う方も多いと思います。

 

この言葉にはいくつかの意味があると思っています。

 

一つ目の意味は、

研究者にとって、研究することは毎日のことであり、

例えるなら、呼吸をするようなものです。

呼吸するのに、いちいち意識はしませんから、

研究についても、特に優先的に意識する必要がないということです。

意識しなくとも最適な行動がとれるくらいに慣れると、

毎日の負担が軽くなると思います。

 

二つ目の意味は、

研究以外の仕事や生活リズム、趣味に対して意識を優先するというものです。

 

私の場合はですが、

研究に没頭すると、視野が狭くなり、体力や精神的な負担が増えます。

何もかもが思うように進むのであれば、

そこまで負担はないかもしれませんが、

実際には、様々な障害があり、負担が大きくなります。

研究以外のことに意識を向けた方が、安定して続けられる気がします。

 

情熱を向けて進めるのも大切だとは思いますが、

研究も分解すれば、単純な作業の組み合わせです。

冷静に客観的に判断するのも大切だと思います。

 

研究するうえで、競争意識も大切だとは思います。

しかし、分野にもよりますが、

研究能力は人によって、そこまで大きな差は出ないと思っています。

(そんなことはないかも?)

効率よくこなすことも能力の一つではありますが、

再現性の観点からは、本来は誰がやっても同じようになるべきものです。

 

研究で大きな差がつかない以上、

他のことを優先的に考えた方がいいと思います。

 

今回の話は、私の偏った考えもあり、

当然、全てに当てはまるわけではありませんが、

共感する方もいるかと思ったので、書いてみました。