理系ブロガーSの挑戦

化学系博士卒ブロガーの経験と考えをまとめたブログ

理系博士が受けた「ファイナンシャルプランナー(3級)」

今回は、私が合格した「ファイナンシャル・プランニング(FP)技能検定3級」について、

・FPって何?

・試験の内容はどんなの?

・取得するメリットは?

・勉強法や合格のポイントが知りたい

という方に向けて、まとめてみました。

興味のある方は、ぜひ最後までお読みください!

「簿記3級」についてはこちら

 

ファイナンシャルプランナー(FP)とは】

 

ファイナンシャルプランナー(FP)」とは、ライフプランを実現するための資金計画を立てる専門家のことです。

FPを取得することで、身に着けられる知識には、

保険・年金・投資・税金・不動産・相続

などがあります。

 

「簿記」が会社のお金に関する資格であるのに対し、「FP」は個人のお金に関する資格となりますので、より身近なお金に関する知識が得られます。

 

 

【試験内容】

 

学科試験(午前)と実技試験(午後)の二つに合格する必要があります。

全てマークシートの選択式の問題です。

 

・学科試験(午前)

○×問題:30問

三択問題:30問

試験時間:120分

36点以上(6割)で合格(60点満点)

 

・実技試験(午後)

金財と日本FP協会のどちらかを選択

いずれも試験時間は60分、6割以上で合格

(金財の場合)

個人資産相談業務、保険顧客資産相談業務から選択

(日本FP協会の場合)

資産設計提案業務について出題

三択×20問

私は、日本FP協会で受験しました。

 

【FPを取得する意味】

 

FPは、保険・年金・税金など、生きていきうえで必ず関わることになるお金についての知識が得られるので、とても役立ちます。

今まで、何となく曖昧に支払っていた(かもしれない)お金の計算法などを確認できます。

 

【合格体験記】

勉強法ですが、

・参考書1冊を一度通して読む(メモやアンダーラインを書きながら)

(参考書の章末問題をその都度解く)

・過去問1冊を解く

(参考書に、過去問で出題された問題に対応する箇所に印をつけておくと、復習する際に覚えるべき箇所がすぐに分かるのでよい)

・日本FP協会のWebサイトにある過去問を何年分か解く

・参考書を復習

の流れで行い、合格しました。(2020年9月)

(学科試験:53点/60点、実技試験:90点/100点)

 

勉強期間は約3カ月で、仕事終わりの時間を使って少しずつ勉強を進めました。

 

試験は、結構細かい数字の正誤やマニアックな問題が出題されます。

ですが、〇×問題か三択問題なので、適当でも確率的にある程度は正解できますので、プラスアルファで勉強した知識や消去法を用いることで、6割の合格点には達することが可能です。

○×問題は、正解の数字を知っているかどうかだけでしか判断できませんが、三択問題の場合は、判断材料となるヒントが多いため、意外と三択問題の方が正解しやすい感じもありました。

学科試験と実技試験の勉強は分ける必要はなく、学科試験の勉強をすれば、実技試験は十分解くことが可能です。

過去問と同じような問題も出題されるので、過去問を解くことは大切です。

時間については、学科試験は1問あたり2分、実技試験は1問あたり3分かけることができますので、時間が足りないことはまずないと思います。

一周解き終わって、確認でもう一周見ることが十分にできます。

 

以下によく出題される、抑えておくべきポイントを挙げます。

・FPがやっていい業務とダメな業務

キャッシュフロー表の数値埋め計算

・資金計画の六つの係数

・任意継続被保険者の要件

・年金の繰上げ、繰下げ受給の%

・付加年金の金額

・遺族給付でもらえるお金の種類

・死亡保険と税金(相続税所得税贈与税のどれに該当するか)

自賠責保険の死亡と傷害の額

・事故に対する賠償責任保険で該当するもの

・景気、金利、物価、為替、株価の関係

・単利、複利の計算

・個人向け国債の種類と特徴

・債券の利回り等の計算

・PERなど株式投資の指標

・NISAの特徴(←よく出る)

・追加型株式投資について、普通分配金や元本払戻金など

・損益通算できる損失と例外

・土地の価格の種類と特徴

・不動産投資利回りの計算

・相続の優先順位、代襲相続遺留分

相続税の税額控除

・「小規模宅地等の評価減の特例」の限度面積と減額割合(←意外と出る)

 

 

細かい注意点はいろいろありますが、全部挙げていてはキリがないので、今回はこのくらいで終わります。

 

興味がある方は、ぜひ勉強してみてください!