理系博士が受けた「簿記3級」
今回は、私が合格した「簿記3級」について、
・簿記って何?
・試験の内容はどんなの?
・文系と理系で簿記を取得するメリットは?
・勉強法や合格のポイントが知りたい
という方に向けて、まとめてみました。
興味のある方は、ぜひ最後までお読みください!
【簿記とは】
「簿記」というのは、簡単に言うと、
「モノの売買や貸し借りなどの取引を記録する手段」
のことで、利益や財産を計算することができます。
簿記の流れを大まかにまとめると、
(1)日々の取引の仕分け
(2)総勘定元帳に転記
(3)試算表で計算・記入ミスがないか確認
となります。(詳細は割愛しますが)
【試験内容】
試験時間2時間、合格点70点(100点満点)
(第1問)仕訳問題
(第2問)帳簿に関する問題
(第3問)試算表の作成
(第4問)仕訳・帳簿・決算に関する問題
(第5問)精算表や財務諸表の作成
全て記述式(一部選択肢から選ぶ問題もあり)
【簿記を取得する意味】
文系で、経理などを仕事にする方は、ダイレクトに役立つと思います。
(今はおそらく、計算は電子化されていて、必須かは不明ですが)
資格として評価されるには2級以上が望ましいですが、理系や初学者の方は3級でも、お金の計算法の基礎が身につくため、とって損はないと思います。
理系でも、固定資産・減価償却・棚卸の考え方は仕事でも関わりますし、買掛金・売掛金といった考え方も知っておくといいと思います。
特に、管理職の方は知っておくと役立ちそうな気がします。
さらに、2級から出題される工業簿記は、より技術系に近い内容になってきます。
また、会社員であれば理系でも、財務諸表など少しは理解できた方がいいと思います。
【合格体験記】(2020年2月、第154回)
まず、私が簿記を受験した動機ですが、生きていくにはお金との関わりは避けられないと思ったことと、ビジネスではお金の計算に慣れておく必要があると思ったからです。
勉強法ですが、
・参考書1冊を一度通して読む(メモやアンダーラインを書きながら)
・参考書の問題を解く
・過去問1冊を解く
・参考書を復習
の流れで行い、合格しました。(98点/100点満点)
勉強期間は約3カ月で、仕事終わりの時間を使って少しずつ勉強を進めました。
試験の難易度ですが、正直けっこう難しかったです。
特に、簿記の知識が全くない人にとっては、3級でも、精算表作成などのボリュームに面食らうと思いますので、問題を解いて慣れることが重要です。
第3問の試算表作成と、第5問の精算表・財務諸表作成が計算の多い大問になりますので、しっかり対策しましょう。
基本的には、仕訳がしっかりできれば、簿記3級は全て解くことができます。
(精算表も分解すれば、仕訳の組み合わせです。)
簡単な仕訳は分かりやすいのですが、貸倒引当金や減価償却、棚卸高などは考え方や処理法をしっかりと理解する必要があります。
簿記には独特な言葉の定義や、処理法があるため、しっかり暗記しましょう。
あと、実際に解くと分かるのですが、試算表作成では、合計試算表・残高試算表・合計残高試算表のどれを作成するのかをしっかり確認してから解きましょう。
細かい注意点はいろいろありますが、全部挙げていてはキリがないので、今回はこのくらいで終わります。
興味がある方は、ぜひ勉強してみてください!